廃遊園地の殺人 感想

斜線堂有紀さんの「廃遊園地の殺人」を読み終えたので、感想を書きます。

あらすじ

コンビニでバイトをしている眞上永太郎は、大の廃墟マニア。

廃墟ブログ「つれづれ廃墟日記」を書いていて、廃墟マニアの間では有名人。

そのブログが目にとまり、ある廃遊園地の持ち主から招待状が届く。

招待された「イリュジオランド」は、20年前に起きた銃乱射事件で、本オープン前に営業停止になったいわくつきの遊園地だ。

招待された人たちは誰もが何か隠していそうな人物ばかり。

招待された理由は「宝」を見つけた人に「イリュジオランド」を譲る、というものだった。

果たして「宝」とは何なのか?

ちょっと残念な部分

028ページで、まだ自己紹介されていない(名前を知らないはずの)登場人物の名前を、主人公が主観のト書きで、言う部分があった。

これは、重要な伏線なのでは?と思って読んでいたのだが、たぶん間違い(著者の)だったのだろう。

特に理由も見当たらず(ぼくの見落としだったら申し訳ない)それ以前に名前がわかる描写もなかったので、肩透かしくらった気分です。

あと、登場人物の名前が難しくて、読めなくて、何回も一覧に戻らなくてはならいのは煩わしかった。

感 想

ちょっと残念(ぼく個人として)な部分はあったものの、面白い作品だった。

廃遊園地という設定がトリックに活かされていて、遊園地の見取り図もあって、しっかりとした推理小説でした。

ちゃんと伏線もあって、回収されていましたし。

著者の作品は初めてでしたが、他にも読んでみたいと思いました。