自省録 読書日記

「ミステリと言う勿れ」の重要アイテムとして登場した「自省録」。

気になって読んでみました。

アウレーリウスはローマ皇帝で哲人。蕃族の侵入や叛乱の平定のために東奔西走したが、わずかにえた孤独の時間に自らを省み、日々の行動を点検し、ストアの教えによって新たなる力を得た。本書は静かな瞑想のもとに記されたものではあるが、著者の激しい人間性への追及がみられる。古来、もっとも多く読まれ、数知れぬ人々を鞭うち励ました書。

岩波文庫表紙

第1章

1 清廉と温和

2 つつましさと雄々しさ

3 簡素な生活

4 教育に金を使う

5 労苦に耐え、寡欲

6 哲学に親しみ、非科学的なものに傾注しないこと

7 注意深くものを読むこと

8 理性以外のものに頼らないこと

9 知識をもちながらひけらかさない

10 口やかましくしない

11 貴族は親身の愛情が欠ける

12 忙しいことを口に出すな

13 子供たちに対して真の愛情をもつこと

14 すすんで与えること

15 克己精神と確固たる目的をもつこと

16 決断したことは守り通すこと

17 周りの人たちに感謝を

第2章

1 私たちは協力するために生まれついた

2 未来に不安を抱くな

3 自然な変化で足るとせよ

4 チャンスを逃すな

5 確固たる決意をもって成せ

6 恥をかけ

7 目的をもって何かをおぼえろ

8 自分の信念を見守れ

9 

10 色欲の罪は重い

11 今死んでもいいように生きろ

12 死は自然、畏れるな

13 内なる真実に仕えよ

14 「現在」以外を失うことは無い

15 すべては主観

16 宇宙の理法と法律に従え

17 自身に起こることは自身が由来、受け入れろ

第3章

1 人生は老いる、仕事は急げ

2 自然の随伴現象に雅致と魅力を感じろ

3 体は器。いづれ朽ちる

4 公益を仕事とせよ

5 内なる統治者を自立させよ

6 内なる統治者より優先するものは熟考せよ。誤るな。

7 潔く死ねるように生きろ

8 自己を戒めた人間の精神は美しい

9 意見を作る能力を畏敬せよ

10 現在のみを生きることを銘肝しろ

11 人生で出会う一つ一つの本質を考察せよ

12 目前の仕事を熱心に行え

13 常に自分の意見をもて

14 終局の目的に向かう

15 別な種類の視力、考える力

16 誠実に、謙遜に、善意をもった生活を

第4章

1 出来事に対応できる態度をとれ

2 いかなる行動もでたらめに行うな

3 宇宙即変化、人生即主観

4 叡智、理性、法律は宇宙から与えられたもの

5 死は誕生と同様に自然の神秘

6 短い間に誰もが死に、名前すら残らない

7 自分は損害を受けた、という感情は取り除け

8 人間自身を悪くするな

9 有益なものは働く

10 善い人間であろう、という心構えでやれ

11 あるがままの姿で物事を見よ

12 公益のためのみ行動せよ

13 理性を使う

14 全体の一部

15 死のわずかな差、それはどうでもいいこと

16 自己の信条に立ち返れ

17 人生は善き人であれ

18 他人は他人

19 死後の名声に執着するな

20 賞賛は自己の一部ではない

21 死後の魂は存在しない。地球にそんな容積はない。

22 理解力を堅持せよ

23 宇宙との調和、母なる自然

24 必要なことのみをせよ

25 自分の役割を成せ

26 人生は短い、現在をまじめであれ

27 いかなる場合も秩序はある

28 自己の短所は紙に書いて、追い出せ

29 理性から離れるな、遠ざかるな、目を背けるな

30 理性に対する忠誠を守れ

31 自己の覚えた技術をいつくしめ

32 自分自身の構成素質にふさわしいことをおこなえ

33 死んだら「姿も見えず、知る者もなし」

34 好きなことに生きろ

35 すべてかりそめ

36 万物流転、現在は種

37 知恵はただ正しい行動をなすにある

38 賢者の避けるもの、追うもの

39 自分の不幸を判断するな

40 宇宙は一つの生き物、全てが影響しあう

41 死体を担いでいる魂

42 変化は悪いことではない

43 時は河

44 あらゆる事柄は日常茶飯事

45 生起する事柄は密接な関係を持っている

46 先人から教わった通りにやるのではいけない

47 何年後に死んでも明日死んでも大した問題ではない

48 短い人生、自然に従って生きろ

49 不運ではない。これを気高く耐え忍ぶことは幸運である。

50 執拗に人生に執着するな

51 常に自然に従え

第5章

1 人間の務めを果たすために起きろ

2 心に平安をもて

3 まっすぐ自分の道をいけ

4 自然と共に

5 努力して徳を発揮せよ

6 見返りを求めるな

7 祈らないか、祈るなら率直に祈れ

8 自身に起こることは宇宙に処方されたもの。歓迎しろ

9 信条通り行けなくても落胆するな。もう一度行け

10 自分の意志で、信条に背かないでいられる

11 常に自分の魂を調べろ

12 自分の善いと思ったものを信じろ

13 

14 目標に向かってまっすぐいく

15 人間の本分は善い人間であること

16 善とは社会生活を営むこと

17 できないことはできない

18 耐えられないことは起こらない

19 魂のみが自分自身を変える

20 自発性と心構えは束縛されない

21 内にある最も優れたものを尊べ

22 社会を損なわないものは個人を損なわない。逆も然り。

23 万物流転、とらわれるな

24 普遍的物質、時、運命全ての一部分が己だ

25 自分の成すことを成せ

26 欲情の高まりに抵抗するな。善悪を断ずるな。

27 叡智と理性と共に生きろ

28 怒る必要はない、忠告しろ

29 理性的社会的動物の自然にかなうことなら自由にできる

30 

31 なんぴとにも悪しざまにせず、いいもせず

32 

33 耐え忍び我慢すること

34 他人から束縛を受けず、自己の欲望をかぎる

35 公共の利益を損なうな

36 よい魂の傾向、衝動、行為があれば幸福である

第6章

1 理性に従え

2 現在やっていることをよくやれ

3 ものの内部を見ろ

4 目の前のものは速やかに変化する

5 理性は自分自身を知る

6 最もよい復讐は同じことをしないこと

7 公益的な行為を楽しめ

8 指導理性は自己の欲する様相をとれる

9 万事は宇宙の自然に従う

10 

11 節度から離れすぎず、調和へ戻れ

12 憩いの場を作れ

13 赤裸々の姿を見極めろ

14 理性的、社会的であれ

15 流転と変化が世界をたえず更新する

16 技術の目標は目的である仕事に適応すること

17 徳の運動は測りがたい

18 名を残すことに固執するな

19 自分にできないことが不可能だと考えるな

20 他人を嫌わず、避けろ

21 人の意見を聴け

22 自分の義務を果たせ

23 理性を持つ人間は仲間である

24 人間死ねば皆同じ

25 全ての物事が同時に共存する

26 冷静に目の前の仕事を遂行せよ

27 人は自分にとって自然であり有利であることに惹かれる

28 死とは外界との断絶である

29 肉体が元気なら精神も元気さ

30 偉そうにするな

31 悩みは夢と思え

32 自己の問題は現在のみ、過去未来はどうでもいい

33 人間が人間の分を成すかぎり、悪いようにはならない

34 犯罪者は快楽を味わう

35 技術者は技術の原理から離れない

36 あらゆるものの源泉はひとつ

37 万物は同じ起源をもつ

38 あらゆるものは関係しあっている

39 環境に自己を調和せよ

40 意志に従い行動するならば自身の叡智のままになる

41 自分の自由になることのみ善悪を判断せよ

42 我々は一人残らずひとつの目的に向かって協力している

43 異なる者同士が目的を一つとしている

44 世界にとって有益なことのみ善いこと

45 個人にとって有益なことは他人にとっても有益

46 人生はいつまで退屈?

47 真実と正義の中に一生を過ごせ

48 他人の長所をみろ

49 自分に与えられたもので満足しろ

50 まずは説得しろ、それでもだめなら行動しろ

51 幸福は自分の行動の中にある

52 物事は判断を必要としない

53 他人の言うことに注意せよ

54 社会にとって有益でないものは、個人にとっても有益ではない

55 悪口を肯定的に受け取れ

56 人間の人生はひとそれぞれ

57 誤謬の作用力により腹を立てる

58 自分の理性に従って生きることを妨げはしない

59 時が全てを覆ってしまう

第7章

1 あらゆる出来事はみたことがあるもの

2 信条は死なない

3 各人の価値は各人が追いかける対象の価値に等しい

4 人の言動に注意せよ

5 自分のやることは社会に有益でなくてはならない

6 褒めた人も褒められた人も等しく墓の中

7 助けられてでも仕事を成せ

8 未来に心を悩ますな

9 万物の根源は一つであり、全ては関係しあう

10 全ては消える

11 理性にかなった行動が自然にかなった行動

12 真直ぐに生きろ

13 善事を行うことを悦べ

14 捉え方は自由

15 善くあれ

16 指導理性は自己を悩ませない

17 幸福とは善き指導理性のこと

18 変化を恐れるな

19 時は全てをのみつくす

20 構成素質の要求せぬことをするな

21 全て忘れ、忘れられる

22 過ちを犯した人も愛せよ

23 ものはわずかな時間しか存在しない

24 顔に怒りの色を表すな

25 世界は一瞬で変化する

26 善悪について観念をもつな

27 有難いものを忘れるな

28 正しい行為を成せ

29 時を現在に限れ

30 話についていくために努力せよ

31 万物は法則にしたがう

32 死は消滅

33 苦痛は耐えられる

34 初めのものは後からくるものに覆い隠されてしまう

35 偉大な魂を持つものは死を恐れない

36 善事を成して悪く言われるのは王者

37 心を自分の成すがままに

38 物事に腹を立てるな

39 

40 稲穂のごとく、刈られ、倒れ、残る

41 神に見捨てられたとしても道理がある

42 善と正義は我と共に

43 大声で喚くな

44 正しいか正しくないかを検討せよ

45 置いた場所、おかれた場所で頑張れ

46 生きるべき時をどうしたらもっと善く生きれるか

47 星に想いを馳せよ

48 俯瞰せよ

49 歴史を学び、現在を見れば、未来がわかる

50 土から生まれたものは土に還る

51 逆風は耐えろ

52 力があるからと言って人格に優れるわけではない

53 正しい仕事ができるなら恐れるな

54 現在を生き、よくわからないことには手を出すな

55 社会性、欲情への抵抗、慎重な判断

56 現在が生涯の終局

57 自分に起こることを愛せよ

58 自己に対して美しくあれ

59 善の泉は枯れない

60 体は心を表す

61 何事にも構えよ

62 自分を語る人を知れ

63 意志に反して真理を奪われていることを知れ

64 苦痛は恥じるものではない、耐えられぬものでもなく、際限のないものでもない

65 他人を嫌う人間に同じ感情を抱くな

66 優れるのではなく、正しくあれ

67 成りたいものに成れなくても正しくあれる

68 本質をとらえ、正しい判断をせよ

69 毎日を最後の日として過ごせ

70 神があきらめていないのに、あきらめるのか?

71 他人の悪は避けられない

72 自分の能力が認めないものは自分よりも低いもの

73 善事の見返りを求めるな

74 「情けは人の為ならず」ことに倦むな

75 全ての出来事は因果律に従うか、非合理的である

第8章

1 虚栄心を捨てよ

2 行動の前に自身に問え、後悔しないか

3 指導理性を自身のものに

4 怒りは何も生まない

5 イライラするな

6 万物は変化する

7 衝動を公益的な仕事に向けろ

8 読書がなくても人格は向上できる

9 愚痴は言うな

10 快楽は有益ではない

11 そのものの目的を考えろ

12 朝起きるのが辛ければ、仕事ができる喜びを思い出せ

13 物理学、倫理学、論理学

14 他人を見る時は相手の善悪の信念を見ろ

15 自分の分野で起こることに驚くな

16 他人の意見を聞くのも自分の自由の一つ

17 何事も目的なしに行うな

18 死んだら元素に還る

19 自分はある仕事を果たすために生まれた

20 善いも悪いも気の持ちよう

21 人生は短い、人間は小さい

22 今日、善い人間になれ

23 人類の福祉をなす

24 人生のあらゆる面は汚れている

25 人間という一小化合物は分散する

26 人間の喜びは人間固有の仕事をなすにある

27 

28 苦痛を悪いこととと考えないことはできる

29 考えひとつで悪い考えは無くすことができる

30 整然と、判然と話せ

31 人間は死ぬ

32 人生の建設は一つ一つの行動から

33 得意になるな

34 やり直せる

35 障害も自分の成長の糧

36 問題は現在のみ

37 故人にいつまでも囚われるな

38 賢く判断して見ろ

39 正義は全ての徳と相容れれる

40 自分で自分を苦しめるな

41 無条件に衝動に従うな

42 自分を苦しめるな

43 喜びの輪

44 現在の時は自分への贈り物

45 構成素質にかなった態度と行動をとれ

46 人間には人間的でない出来事は起こらない

47 苦しみも心の持ちよう

48 趣味に没頭しているときが最強

49 最初の知覚に余計なものを加えるな

50 自身の中の物事を変化させ、新たなものを創造する

51 人生に余裕を持て

52 自分自身を知れ

53 自分を嫌うな

54 思索をともにできる環境に身を置く

55 悪徳はその個人にのみ害悪をもたらす

56 自分自身と他人は無関係

57 精神は太陽光のように自分を受け入れるものを照らせ

58 死を恐れる必要はない

59 人類は共存

60 集中しているときは目標に真直ぐ向かっている

61 他人と干渉しろ

第9章

1 不正と嘘つきは不敬虔

2 精神の堕落は疫病

3 死は自然なこと、歓迎せよ

4 罪を犯すものは自分に対して犯している

5 なさないことが不正になる場合もある

6 自分に満足していればそれで十分

7 衝動は抑えろ

8 人間には叡智ある魂が分け与えられている

9 人間から完全に孤立した人間はいない

10 人間もいつか実を結ぶ

11 改心させるか、寛大であれ

12 一事を志せ

13 煩労は主観の中にある

14 今あるものは昔と変わらない

15 事物を伝えるものは指導理性

16 善悪は行動の中にある

17 石にとって善悪はない

18 他人の指導理性をみろ

19 万物は流転する

20 他人の罪に触れるな

21 死は恐ろしいものではない

22 自身の指導理性の元へ馳せ参ぜよ

23 行為は全て社会的目的に関係をもて

24 

25 

26 指導理性に従え

27 他人からの批判は、相手の立場になって考えてみろ

28 行き当たりばったりに生きるな

29 他人を変えるのは無理

30 俯瞰して見ろ。全て取るに足らないではないか

31 外因は無視、内因は正しく対処しろ

32 悩みは主観

33 人間すぐ死ぬ

34 相手の指導理性を知れ

35 喪失も変化の一つ

36 魂も変化する

37 単純に、善良に

38 悪があるからといって過ちを犯すとは限らない

39 混沌か調和か

40 自分にどうにかできることをしろ

41 現在していることのみに身を入れよ

42 世の中あらゆる性質の人間がいる、気にするな

第10章

1 いつ、足るを知ることができるのか

2 理性的=市民的

3 耐えられるものは耐えられる、耐えられないものは耐えられない

4 間違えを教えてあげろ

5 自身に起こることは決まっている

6 社会のために成すことが個人のために成すことでもある

7 消滅→変化→更新

8 善、慎み深い、素直、真実、思慮深い、心の大きい人間であれ

9 務めを果たしつつ、思索の能力を働かせろ

10 狩猟の原理は盗人

11 思索の修練を積め

12 悠然とし、活動的で、快活で、落ち着いているべし

13 他人をやたらに賞めたり、貶したりするな

14 自然に対して従順であれ

15 山奥にいるように生きよ

16 語るな、実行しろ

17 常に全体を思い浮かべろ

18 いわば死ぬために生まれたのである

19 知りたければ観察しろ

20 自然がもたらすものは個々にとって有益

21 起こるべき事柄を好む

22 死とは使命を終えたこと、勇気を出せ

23 都市も田舎も変わらない

24 自身の指導理性を知れ

25 法律は主人である

26 因果の原動力を見極めろ

27 今在るものは昔在り、未来も在る

28 悲しんだり、不服を抱くな

29 行動の前に問え「これができなくなるから、死が怖いか」

30 他人のふり見て我がふり直せ

31 人間に関するものは全て煙であり、無

32 誠実で、善い人間であれ

33 何事に遭遇しても、正しく行動しろ

34 はかなさは万物に共通

35 見たいものだけを見るな、全てに備えよ

36 生に執着するな

37 この行為の目的は何か、常に問え

38 使えるところに身を置け

第11章

1 自己固有の目的を達成せよ

2 物事を構成部分の分解し根底まで見極めよ

3 全てに備えている状態とはなにか

4 社会に有益なことをなしたのであれば、自分も利益を得た

5 仕事は善き人間であること

6 腹をたてるな

7 哲学しろ

8 隣人を嫌うことは社会からも離れること

9 健全な行為から脱却させることは誰にもできない

10 いかなる自然も芸術より劣ることは無い

11 判断は平静に

12 

13 愚痴を言うところを見られるな、聞かれるな

14 軽蔑するな、お世辞を言うな、出し抜くな

15 本性は瞳に宿る

16 自然にかなったことならば不服であっても努力せよ

17 

18 9つの贈り物

19 信念が曲がりそうな時は自分に言え「この考は必要ではない」

20 我慢は大切

21 人生の目的が常に同じでなければ、それは違う人間だ

22 

23 大衆の意見はお化け

24 人には親切に

25 恩は返せ

26 有徳の人生を送った故人を念頭に抱け

27 自己の務めを果たせ

28 

29 教わらなくては教えられない

30

31

32

33 無くなったものは返らない

34 死は自然

35 現存しないものへの変化

36 自由意志を盗める者はいない

37 欲情は慎め

38 

39 

第12章

1 過去を打ち捨て、未来を摂理に委ね、現在を正義の方向へ向ける

2 指導理性のみを大切にせよ。余計な心配事から解放される

3 叡智のみが所有物

4 自分自身の考えを尊重しろ

5 死んだら無になるのはそうあるべきだから

6 苦手なことにも慣れよ

7 人生は短い

8 全ては主観

9 信念の実行に武器を持つな

10 事物は素材、原因、目的に分析して見ろ

11 神が褒めることをしろ

12 自然に従って起こることで何も責めるな

13 人生に起こる事柄に驚くな、怪しむな

14 自身の叡智は奪えない

15 内なる真理は消えない

16 過ちを犯したら自分を責めろ

17 真理でないことは言うな

18 ものの全体を見極めろ

19 指導理性を自覚しろ

20 目的なしにやるな。目的は公益であれ

21 万物流転

22 全ては主観

23 個人の死も全宇宙の運命の中

24 でたらめにやるな

25 主観を放り出せ

26 全ては宇宙の自然に従って起こる

27 与えられたもので正しく生きよ

28 

29 善事を善事につなげ、人生を楽しめ

30 精神は同類の元へ向かい結びつく

31 望むに足るものは何か

32 

33 

34 死は軽蔑に値しない

35 泰然とし執着なく生きれば死は恐くない

36 満足して去れ

まとめ

ローマ皇帝であるアウレーリウスが様々な場所で書いた日記。反省記録。

「皇帝が書いた」というところが肝であるように感じた。社会性、公益性についての記述が多いのもそのせいだろう。また、「皇帝」という立場の人が、こんなことを考えていたんだ、というのが面白かった。どんな人でも迷ったり、後悔したりするものなんだな。ってかこんな人が反省してるんだから、ぼくだって反省、後悔したりしますわね。そこをどう処理したり、乗り越えたりするのかが大事なわけで。

自己啓発的な内容が大半だが、課題の分離、貞観政要、アドラー心理学、死について、仕事について、公益的、社会性等言葉は違えど、さまざまな自己啓発系の本の大事な内容を含んでいた。前にどこかで「自己啓発は古典を読めば足りる」と聞いたことがあった気がするが、その通りかもしれない。

上記の項目ごとの一文は、ぼくが心にとどめようと思った点です。

やっぱり古典は面白いな。

メ モ

煩労 心をわずらわし、身を疲れさせること。

瀰漫 一面に広がり満ちること。はびこること。

叡智 物事の真実在の理性的、悟性的認識。また、それを獲得しうる力。

悟性 物事を判断・理解する思考力。

賞める(ほめる) 金銭を与える意味合いが含まれる