サージウスの死神

佐藤究さんのサージウスの死神を読み終わったのであらすじと感想を書いたものです。

あらすじ

いつも通りの日常だった。ビルから男が落ちてきたこと以外は。

飛び降りた男と目が合った時から華田の人生は少しずつ狂っていく――。

死と生とギャンブル。人生はギャンブル。ギャンブルとは何か。

自作目次

  1.  飛び降り
  2.  カジノ
  3.  ルーレット
  4.  狂気
  5.  金を狩る
  6.  ヤクシ
  7.  罪悪感
  8.  鏡
  9.  よくないもの
  10.  トイ・ソルジャーズ
  11.  仙崎
  12.  数を飼う
  13.  ギャンブル観
  14.  ブラッド・ステイン
  15.  宝石
  16.  増田
  17.  エッグ・ゲッター
  18.  サージウス
  19.  モグリ
  20.  女
  21.  ランチ
  22.  雨
  23.  メタファー
  24.  ガス
  25.  死と偶然と光の箱
  26.  太陽を待ち望む者

感 想

昏くて、暗くて、冥くて、闇い物語。

自殺を目撃してから、狂っていく主人公。途中から何が現実で何が幻覚かわからなくなりました。

「頭の中で数字を飼う」という表現が好きです。

佐藤さんの著書で「QJKJQ」の紹介で「これは平成のドグラ・マグラ」だ。という一文がありましたが、本書も少しドグラ・マグラっぽいな、と思いました。最後の方とか。

ミステリーではないので、そう思って読まない方がいいと思います。純文学になるんですかね?