海辺のカフカ 紹介・感想

村上春樹さんの「海辺のカフカ」を読み終えたので、あらすじの紹介と、感想を書いたものです。

「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ち出したのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真・・・・・・。

文庫上巻 裏表紙より

自作目次

  1.  準備
  2.  報告書 岡持節子
  3.  旅は道連れ
  4.  報告書 中沢重一
  5.  図書館
  6.  ナカタとオオツカ
  7.  カフカ
  8.  報告書 塚山重則
  9.  事故
  10.  ナカタとカワムラ
  11.  さくら
  12.  手紙
  13.  小屋
  14.  ジョニーウォーカー
  15.  深い森
  16.  ハイホー!
  17.  佐伯さん
  18.  ファフロツキーズ
  19.  大島さん
  20.  ヒッチハイク
  21.  父
  22.  ナカタとホシノ
  23.  海辺のカフカ
  24.  星野青年
  25.  雷雨
  26.  サンダーズ大佐
  27.  現実の入れ物
  28.  入れ入れ
  29.  眠りの中
  30.  入り口の石
  31.  恋
  32.  開封
  33.  大事なもの
  34.  省察
  35.  放浪のプリンス
  36.  逃亡
  37.  森
  38.  探索
  39.  夢
  40.  邂逅
  41.  森の奥
  42.  夏
  43.  入り口
  44.  分水嶺
  45.  少女
  46.  ホシノくんと石
  47.  答え 
  48.  資格
  49.  新しい世界

四国の図書館に着いたカフカ少年が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女――。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんも、ホシノ青年に助けられながら旅を続ける。「入り口の石」を見つけ出し、世界と世界が結びあわされるはずの場所を探すために。謎のキーワードが二人を導く闇の世界に出口はあるのか?海外でも高い評価を受ける傑作長篇小説。

文庫下巻 裏表紙より

感 想

初めての村上春樹さん。
う~ん、難しい!頭の悪いワタシにはよくわからないのであります。ホシノさん、助けてほしいのであります。

哲学用語がたくさん出てくるし、物語としても何がどうなったのか、よくわかりませんでした。
よくわからないけど、楽しめました。ナカタさんやホシノさんのキャラクターは好きだし、不思議な物語の雰囲気も好きです。

本書のキーワードは「メタファー」だと思います。

メタファーとは「隠喩」のことで「直接的には例えずに比喩すること」だそうです。

「~のように」とか、「~のような」を使わないで例える。「雪の肌」とか「人生は旅」とか、だそうです。

この物語では至る所にメタファーが出てくるので、それが何を比喩してるのか、を考えるのが楽しむポイント、というかそこを考えながら読まないと、よくわからない話になるのだと思います。

まあ、僕には何が何を暗喩しているのかよく理解できませんでしたが。自分の解釈で読むのがいいのだと思います。

雰囲気的に、好き。読みやすいから、好き。でもいいと思うので、もう何冊か村上春樹さんの著作を読んでみたいと思います。