村上春樹さんの「海辺のカフカ」を読み終えたので、あらすじの紹介と、感想を書いたものです。
「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ち出したのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真・・・・・・。
文庫上巻 裏表紙より
自作目次
- 準備
- 報告書 岡持節子
- 旅は道連れ
- 報告書 中沢重一
- 図書館
- ナカタとオオツカ
- カフカ
- 報告書 塚山重則
- 事故
- ナカタとカワムラ
- さくら
- 手紙
- 小屋
- ジョニーウォーカー
- 深い森
- ハイホー!
- 佐伯さん
- ファフロツキーズ
- 大島さん
- ヒッチハイク
- 父
- ナカタとホシノ
- 海辺のカフカ
- 星野青年
- 雷雨
- サンダーズ大佐
- 現実の入れ物
- 入れ入れ
- 眠りの中
- 入り口の石
- 恋
- 開封
- 大事なもの
- 省察
- 放浪のプリンス
- 逃亡
- 森
- 探索
- 夢
- 邂逅
- 森の奥
- 夏
- 入り口
- 分水嶺
- 少女
- ホシノくんと石
- 答え
- 資格
- 新しい世界
四国の図書館に着いたカフカ少年が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女――。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんも、ホシノ青年に助けられながら旅を続ける。「入り口の石」を見つけ出し、世界と世界が結びあわされるはずの場所を探すために。謎のキーワードが二人を導く闇の世界に出口はあるのか?海外でも高い評価を受ける傑作長篇小説。
文庫下巻 裏表紙より
感 想
初めての村上春樹さん。
う~ん、難しい!頭の悪いワタシにはよくわからないのであります。ホシノさん、助けてほしいのであります。
哲学用語がたくさん出てくるし、物語としても何がどうなったのか、よくわかりませんでした。
よくわからないけど、楽しめました。ナカタさんやホシノさんのキャラクターは好きだし、不思議な物語の雰囲気も好きです。
本書のキーワードは「メタファー」だと思います。
メタファーとは「隠喩」のことで「直接的には例えずに比喩すること」だそうです。
「~のように」とか、「~のような」を使わないで例える。「雪の肌」とか「人生は旅」とか、だそうです。
この物語では至る所にメタファーが出てくるので、それが何を比喩してるのか、を考えるのが楽しむポイント、というかそこを考えながら読まないと、よくわからない話になるのだと思います。
まあ、僕には何が何を暗喩しているのかよく理解できませんでしたが。自分の解釈で読むのがいいのだと思います。
雰囲気的に、好き。読みやすいから、好き。でもいいと思うので、もう何冊か村上春樹さんの著作を読んでみたいと思います。