読破できない難解な本がわかる本 感想・紹介

答えは全部、「古典」に書いてある。

あの名著が見るだけでわかる。

教養としての名著60冊を徹底解説。

この本が世界を変えた。

帯より

読んで理解するのが難しい本たちのザックリした解説をしてくれる本書。

難しい哲学用語とかも説明してくれて、それぞれの本の要所を抑えてくれるので、哲学の入門としてもよいと思います。

読んで興味がある本をさらに深く知るために、解説書などに進むのを著者はお勧めしています。

本書で紹介されている本たち

  1. ソクラテスの弁明/プラトン
  2. 形而上学/アリストテレス
  3. 旧約聖書、新約聖書/聖書の編者ら
  4. 老境について/キケロ
  5. 論語、孟子/孔子の言行録、孟子
  6. 老子、荘子/老子、荘子
  7. 朱子語録/朱熹の教え
  8. 心理の言葉(ダンマパダ)/ブッダの語録
  9. 般若心経/般若部の人々
  10. ノブム・オルガヌム/フランシス・ベーコン
  11. 方法序説/ルネ・デカルト
  12. 人知原理論/ジョージ・バークリ
  13. エチカ/バルフ・デ・スピノザ
  14. 実践理性批判/エマニュエル・カント
  15. 意志と表象としての世界/アルトゥール・ショーペンハウアー
  16. 現象学の理念/エドムント・フッサール
  17. 歴史哲学講義/ゲオルグ・フリードリヒ・ヘーゲル
  18. 死に至る病/ゼーレン・キルケゴール
  19. ツァラトゥストラはこう言った/フリードリヒ・ニーチェ
  20. プラグマティズム/ウィリアム・ジェイムズ
  21. 哲学/カール・ヤスパース
  22. 全体性と無限/エマニュエル・レヴィナス
  23. 存在と時間/マルチン・ハイデガー
  24. 存在と無/ジャン=ポール・サルトル
  25. パンセ/ブーレーズ・パスカル
  26. 幸福論/アラン
  27. これからの「正義」の話をしよう/マイケル・サンデル
  28. リヴァイアサン/トマス・ホッブス
  29. 君主論/ニッコロ・マキャベリ
  30. 啓蒙の弁証法/ホルクハイマー&アドルノ
  31. 自由からの逃走/エーリッヒ・フロム
  32. 全体主義の起源/ハンナ・アーレント
  33. 道徳及び立法の諸原理序論/ジェレミー・ベンサム
  34. 社会契約論/ジャン=ジャック・ルソー
  35. 正義論/ジョン・ロールズ
  36. 戦争論/カール・フォン・クラウゼヴィッツ
  37. 国富論/アダム・スミス
  38. プロティスタンディズムの倫理と資本主義の精神/マックス・ウェーバー
  39. 自由論/ジョン・スチュアート・ミル
  40. 人口論/トマス・ロバート・マルサス
  41. 資本論/カール・マルクス
  42. 雇用・利子および貨幣の一般理論/ジョン・メイナード・ケインズ
  43. 21世紀の資本/トマ・ピケティ
  44. 精神分析入門/ジグムント・フロイト
  45. 元型論/カール・グスタフ・ユング
  46. 人生の意味の心理学/アルフレッド・アドラー
  47. 論理哲学論考/ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン
  48. 一般言語学講義/フェルディナン・ド・ソシュール
  49. 狂気の歴史/ミッシェル・フーコー
  50. グーテンベルクの銀河系/マーシャル・マクルーハン
  51. ポストモダンの条件/ジャン=フランソワ・リオタール
  52. 消費社会の神話と構造/ジャン・ボードリヤール
  53. 複製技術時代の芸術/ヴァルターベンヤミン
  54. 科学革命の構造/トーマス・クーン
  55. アンチ・オイディプス/ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ
  56. 三教指帰/空海
  57. 歎異抄/唯円
  58. 正法眼蔵/道元
  59. 武士道/新渡戸稲造
  60. 善の研究/西田幾多郎

哲学用語・・・・・・

問答法、アレテー、徳治主義、性善説、四端説、道、無為自然、柔弱謙下、逍遙遊、性即理、理気二元論、大義名分論、四諦、無我、イドラ、物心二元論、決定論、イリヤ、現象学、ダスマン、考える葦、アファーメーション、リバタリアン、機械論的世界観、マキャベリズム、否定弁証法、ファシズム、全体主義、プロパガンダ、最大多数の最大幸福、無知のヴェール、重商主義、利己心、プロテスタント、イデオロギー、唯物史観、マクロ経済学、r>g、アニマ、グレートマザー、劣等感、共同体感覚、写像理論、構造主義、記号財、アウラ、パラダイムシフト、光量子説、欲望する機械、リビドー、スキゾフレニー、パラノイア、求聞持法、十韻の詩、他力本願、自然法爾、主客未分

難しい用語がたくさん出てきて頭が痛くなります。

でも説明してくれるので、理解はできます。

感 想

本書で紹介されているのは古典的な「名著」がほとんどです。名著が名著たる所以は、それが人々の悩みを解決することができるから、というのが編者の言です。

夢をかなえるゾウ」の中でも「本で解決できない悩みなんてない」という言葉がでてきます。

本書は読解の難易度により5ランクに分けられています。僕が読んだことがあるのは星1つ(理解が容易)のものばかりでした。

簡単だから内容が薄い、というわけではありません。理解がしやすい、ということです。

また、それぞれの本の概要の最後に編者が「人生の役に立つ」という視点で大切なことを抽出してくれています。そこだけでも大切な考え方を得ることができると思います。