喜多川泰さんの「賢者の書」を読んで、私が得たものを紹介し、読書をお勧めするものです。
人間は何度だって生まれ変わることができる。そしてその可能性はすべての人にある。
「そうだ。よいか、今からわたしのする話をよく聞きなさい。お前はこれから旅に出て、九人の賢者と会ってくるのだ。そして、それぞれの賢者から、お前が最高の賢者となるために必要ない教えを学んでくるがよい。それぞれの賢者は、ひとつずつこれを持っている」老人は懐から、青白く光る小さいものをゆっくりと取り出した。
帯より
少年サイードが賢者の教えを学ぶために旅をして成長していく、ファンタジー自己啓発本です。
それぞれの賢者は、賢者となるために大切なことを一つずつサイードに教えてくれます。
本書で得たもの
いろいろ面白い話ばかりですが、私がこの本で得たものは「経験に対する考え方」です。
辞書的には、経験とは「実際に見たり、聞いたり、行ったりすること。また、それによって得られた知識や技能」とあります。
私はこの本を読んで経験とは「パズルのピース」である、と定義しました。
完成するまでわからないパズルの絵、その1ピース。「パズルの絵」とは自分の人生であり、死ぬときの姿です。
ひとつひとつの経験は、パズルのどの部分かわかりません。絵の主要部分(人生の幹)かも知れませんし、そうではない部分かもしれません。でも全てのピースがないと、そのパズルは完成しません。
私はこの本を読んで「自分がこれまでしてきた、これからしていく経験は全て無駄ではない」という考えを持つことができました。
そして、経験をするには行動を起こすしかない、ということです。経験だけを得る、ということはできません。
まとめ
私が本書を読んだのは10年ほど前ですが、普遍的な内容だと思います。
本書では9人の賢者が、他にもたくさん大切な話をしてくれます。モチベーションが下がり気味のとき、人間関係がうまくいかない時等、賢者のお話に耳を傾けてみるのはいかがでしょうか。