パウロ・コエーリョ著『アルケミスト』を読んだので、教訓を書きます。

本の情報

著 者パウロ・コエーリョ
訳 者山川 紘矢  山川 亜希子
発行者堀内 大示
発行所KADOKAWA
発行日2014年11月30日
頁 数255

概 要

羊飼いの少年サンチャゴ。

彼はたくさんの羊の世話をしながら、旅をしていた。

夢で見たエジプトのピラミッドへ行きたいのだ。

行く先々で様々な人達と出会い、サンチャゴは人生の意味を見出していた。

感 想

サンチャゴは世界を旅したくて、羊飼いになった。

そういう基準で職業を選ぶのもあり。ぼくは、日本のいろいろな所へ行ってみたくて、出張や転属の多い今の職業を選んだ部分があり、サンチャゴに共感できた。

羊を盗まれるが、ポジティブ思考で乗り越えた。

王様は言った。「自分の運命を実現することは、人間の唯一の責任。人間は自分の夢より世間体が気になるもの。お前は常に自分が何を欲しているのか知らなくてはならない。」

クリスタル商人はこう言う。「夢を見れば、生きて行ける。夢が叶う場面を想像して。同じことの繰り返しの毎日を。夢が叶うと生きている意味がなくなってしまう。だから、夢をかなえるための行動はしない。」できるとわかっているのにやる気がないのは不幸。

サンチャゴは、クリスタル商人のところで安定を選んで生きていくことも出来た。だけど、夢で見たピラミッドへ行くことをやめなかった。

夢は叶えるためにあるもの。夢を叶えたら、生きる意味がなくなるという、クリスタル商人の言い分は間違っている。叶えてみないとわからないこともあるから。

結局、夢を叶えるためには行動するしかない。そして行動すれば、世界はそれを後押ししてくれる。あきらめないでいれば。

夢を叶えることに、ポジティブになれる本。子供がもう少し大きくなったら読んでほしいかな。強く望めば世界が実現するように助けてくれる――。