QJKJQ 紹介・感想

佐藤究さんの「QJKJQ」を読み終えたので、あらすじの紹介と感想を書きます。

猟奇殺人鬼一家の長女として育った、17歳の亜季亜。一家は秘密を共有しながらひっそりと暮らしていたが、ある日、兄の惨殺死体を発見してしまう。直後に母も姿を消し、亜季亜は父と取り残される。何が起こったのか探るうちに、亜季亜は自身の周りに違和感を覚え始め――。

帯より

あらすじ

家族全員猟奇殺人犯――。

そんな一家の長女として生まれた亜季亜は、今日も呼吸をするように人を殺す。

そんな日常に異変が起きたのは、兄が死に、母が消えてから――。

人はなぜ人を殺すのか。殺人とは何か。殺人を哲学する。

自作目次

  1.  亜季亜
  2.  杞夕花
  3.  浄武
  4.  桐清
  5.  朝食
  6.  影、犬の
  7.  その道具は
  8.  捜索
  9.  セキュリティ、霧、血液 
  10.  それぞれのスタイル
  11.  地獄の季節
  12.  巣
  13.  ピザ、ポーカー
  14.  父の目
  15.  72
  16.  最高の殺し方
  17.  窓口
  18.  データベース
  19.  不動産情報
  20.  ポップコーン
  21.  自己鑑定
  22.  TK
  23.  アイダホで
  24.  ありがと
  25.  タイムハウンド
  26.  死の家、父の家
  27.  よそ行き
  28.  話
  29.  上昇と下降
  30.  アカデミー
  31.  アボタバード
  32.  ミーガンズ・ロー
  33.  利益還元
  34.  カイン
  35.  七月の思い出
  36.  エンブレム
  37.  バケツ
  38.  ドアチャイム
  39.  未来
  40.  儀礼、恐怖という名の
  41.  10×22
  42.  正常対照群
  43.  記憶の宮殿
  44.  エピローグ

感 想

まずタイトルに惹かれて手に取りました。

「QJKJQ」ってなに?トランプに関係してるのかな?

意味は途中でわかります。

一家全員猟奇殺人犯というとんでもない設定ですが、ただの殺人一家の話ではありません。

ゾルディック家のような暗殺一家というわけでもありません。

話が進むにつれ、「なぜ人が人を殺すのか」という問いに対し、ある仮説が登場します。その仮説が本書の核心であり、面白かった部分でした。

人が人を殺す理由とは――。