佐藤究さんの「QJKJQ」を読み終えたので、あらすじの紹介と感想を書きます。
猟奇殺人鬼一家の長女として育った、17歳の亜季亜。一家は秘密を共有しながらひっそりと暮らしていたが、ある日、兄の惨殺死体を発見してしまう。直後に母も姿を消し、亜季亜は父と取り残される。何が起こったのか探るうちに、亜季亜は自身の周りに違和感を覚え始め――。
帯より
あらすじ
家族全員猟奇殺人犯――。
そんな一家の長女として生まれた亜季亜は、今日も呼吸をするように人を殺す。
そんな日常に異変が起きたのは、兄が死に、母が消えてから――。
人はなぜ人を殺すのか。殺人とは何か。殺人を哲学する。
自作目次
- 亜季亜
- 杞夕花
- 浄武
- 桐清
- 朝食
- 影、犬の
- その道具は
- 捜索
- セキュリティ、霧、血液
- それぞれのスタイル
- 地獄の季節
- 巣
- ピザ、ポーカー
- 父の目
- 72
- 最高の殺し方
- 窓口
- データベース
- 不動産情報
- ポップコーン
- 自己鑑定
- TK
- アイダホで
- ありがと
- タイムハウンド
- 死の家、父の家
- よそ行き
- 話
- 上昇と下降
- アカデミー
- アボタバード
- ミーガンズ・ロー
- 利益還元
- カイン
- 七月の思い出
- エンブレム
- バケツ
- ドアチャイム
- 未来
- 儀礼、恐怖という名の
- 10×22
- 正常対照群
- 記憶の宮殿
- エピローグ
感 想
まずタイトルに惹かれて手に取りました。
「QJKJQ」ってなに?トランプに関係してるのかな?
意味は途中でわかります。
一家全員猟奇殺人犯というとんでもない設定ですが、ただの殺人一家の話ではありません。
ゾルディック家のような暗殺一家というわけでもありません。
話が進むにつれ、「なぜ人が人を殺すのか」という問いに対し、ある仮説が登場します。その仮説が本書の核心であり、面白かった部分でした。
人が人を殺す理由とは――。