硝子の太陽N

誉田哲也さんの「硝子の太陽N」を読み終わったので感想と紹介書きます。

あらすじ

どっちを向いても地獄

沖縄での活動家死亡事故を機に「反米軍基地」デモが全国で激化した二月、新宿署の東弘樹警部補は「左翼の親玉」を取り調べることに。その直後、異様な覆面集団による滅多刺し事件が起こる。被害者は歌舞伎町セブンにとってかけがえのない男。社会に蔓延る悪意の連鎖を断ち切るべく東とセブンの共闘が始まる。

帯より

自作目次

1章
1 ビデオ
2 チョンボ
3 セブン
4 矢吹近江
5 エポ

2章
1 沖縄
2 後の先
3 集い
4 情報交換協定
5 弔い

3章
1 生田治彦
2 沖縄問題
3 連絡
4 姫川玲子
5 闇の先

4章
1 ガーゴイル
2 勝俣健作
3 NWO
4 土屋昭子
5 計画

5章
1 狂い
2 関連
3 依頼人
4 Nシステム
5 私刑

終章

感 想

日米安全保障条約や日米地位協定について語る場面が多く、いろいろ考えさせられます。

日本側は、日本に著しく重大な意味を持つものでない限り、第一次裁判権を放棄することに同意するという密約がある。とか、日米地位協定は日本の国内法に優先する。とかって、本当なんですかね?勉強不足で申し訳ないですが、知りませんでした・・・・・・。

「WGIP」「戦犯情報計画」=戦争についての罪悪感を日本人の心に植え付けるための宣伝計画。戦勝国の都合のいい解釈で戦争を整理し、敗戦国の国民にそう教育する。日本が宣戦布告なしで攻撃した、とかそういうのですよね。

ワンピ―スのドフラミンゴが言った「正義は勝つって?そりゃあそうだろう、勝者だけが正義だ!!」を思い出します。

沖縄に鉄道がないってのも初めて知りました。それが様々な問題を引き起こしていることも。

米軍基地撤廃デモ問題と殺人事件が絡み合い、歌舞伎町セブンたちも巻き込まれ、盛り上がっていきます。歌舞伎町セブン、かっこいいですね。あんまり歌舞伎町セブンシリーズ読んでないので、最初から読みたいと思いました。