硝子の塔の殺人 感想・紹介

知念実希人さんの「硝子の塔の殺人」を読み終えたので、あらすじと感想書きます。

本屋でどー--しても気になって、買ってしまいました。どうせ買うならもっと早く買えばよかった!

あらすじ

ある研究者の怪しげな自宅に、クセの強い人物ばかりが招かれた。

研究者は熱狂的なミステリファン。

今夜、ミステリ界を根底から揺るがすような大発表を行うという。

そんな中、変わり果てた姿になってしまう研究者。

犯人は自明。

だけど何かがおかしい。

犯人は罪から逃れるべく探偵の相棒になろうと決心するが――。

自作目次

一日目
1 事件
2 密室

二日目
1 蝶ヶ岳神隠し
2 陸の孤島
3 事件
4 ワトソン
5 調査
6 摩周真珠

三日目
1 実験
2 眠り
3 ダイヤル錠
4 読者への挑戦

最終日
1 推理
2 窮地
3 暗号

感 想

知念さんは初でしたが、とても面白かったです。

犯人の視点で物語が進んでいくので、どう転がっていくのか、ワクワクします。

そして随所に溢れるミステリ愛。

本書を読むと、ミステリ読んでてよかったと思うし、出てきた作品を読みたくもなります。(僕は本書で「屍人荘の殺人」を知って、読みました。こちらも面白かったです!)

ミステリ界の勉強にもなりました。ミステリが始まったのはいつからか、とか。

本作は「館」ものであり「本格」。

見取り図あり、読者への挑戦あり。

僕は謎は解けませんでした。けど、十二分に楽しめました!!

ただ、ひとつ納得できなかったのは、「動機」ですかね。

まあ、人それぞれなのでいいのですが、もうちょっと違う動機の方が個人的には面白かったと思いましたね。

知念さんは他にも著作があるので、他の作品も読んでみたいと思います。