半年ほど呼吸瞑想をやっていて、「マインドフルネス」というものに興味が出てきたので、調べてみました。
マインドフルネスとは一体なんなのか。
そもそもマインドフルネスとは、なんなのか
曰く「意図的に現在の瞬間に、評価も判断もせずに注意を向けること」
曰く「変化への気づき、変化への柔軟な対応」
曰く「今ここで起こっていることに対して注意を向け、自分が感じている感情、思考を判断せずに冷静に観察している心の状態」
曰く「気付き」
曰く「ものごとをありのままに見守ること」
曰く「忘れないでいること、注意深く心を向けること、継続的に見守ること、気付くこと」
このようなことから、マインドフルネスな状態になるために、絶対に呼吸瞑想(座ってやるような瞑想)をやらなくてはいけない、というわけではないことがわかります。
どういった瞑想があるのか
まず、瞑想には2種類あるようです。「集中瞑想」と「洞察瞑想」
集中瞑想は呼吸瞑想に代表される「何かに集中する」瞑想。キャンドル瞑想とかもこれにあたるのでは。
洞察瞑想は「経験への気付き」であり、眼・鼻・耳・舌・身・意それぞれの感覚を「体験」すること。食事瞑想や歩行瞑想はこちらかな?
ぼくの考えでは、靴磨き瞑想や掃除瞑想、草むしり瞑想なんてのもありなのでは?と思います。どっちの瞑想なのかはよくわかりませんが。集中しているようで、体験しているような?
マインドフルな状態になるメリットは?
マインドフルな状態になるメリットはなんなのでしょうか。
これは以前に「ここ半年ほど瞑想をやっているので、実感した効果と要領を紹介します。」という記事の中でいくつか紹介しているので、それをみてもらいたいのですが、科学的な話を少し。
脳科学者である茂木健一郎さんの「脳を鍛えるマインドフルネス」という本で読んだのですが、なぜマインドフルネスがうつ病予防につながるのか。
瞑想でなにも考えないことにより、脳内のデフォルトモードネットワークが活発になり、マインドワンダリングが抑えられ、ストレスが減少する。
偏桃体の活動の一部が抑制される。偏桃体はストレスを受けると活発化する。
コルチゾールが速く回復する。コルチゾールはストレスホルモンと呼ばれ、ストレスにより過度に分泌され、脳や体にダメージを与える。
海馬が回復する。海馬が縮小するとうつ病や認知症の危険が。
上記のような理由で、うつ病予防にもマインドフルネスは関係しているようです。
調べてから気づいたのですが、「ここ半年ほど瞑想をやっているので、実感した効果と要領を紹介します。」の中の瞑想の効果は「集中瞑想」と「洞察瞑想」の2つが混ざっているようです。「集中瞑想」と「洞察瞑想」では得られる効果が違うので、そこは承知おきください。
まとめ
マインドフルネスには様々な解釈があるようですが、やっぱり「今現在」を意識するのが一番大事なのだと思いました。
茂木健一郎/脳を鍛えるマインドフルネス/世界文化社
藤原俊通/自衛隊心理教官と考える 心は鍛えられるのか──レジリエンス・リカバリー・マインドフルネス/遠見書房
佐渡充洋・藤澤大介・/マインドフルネスを医学的にゼロから解説する本/日本医事新報社
小池龍之介/解脱寸前 究極の悟りへの道/幻冬舎