相沢沙呼さんのマツリカ・マハリタを読み終えたので、ネタバレなしの感想とあらすじ紹介します。かなり面白かったので、是非読んでください。
マツリカシリーズは、学校の日常の謎を解くライトなミステリーです。人殺しのようなものは出てきません。
米澤穂信さんの「氷菓」に近い感じがします。こういうのをコージー・ミステリと言うそうです。
ぼくは本格ミステリやホラー、社会派も好きですが、こういうのも好きです。
落英インフェリア
「落英」とは「散る花びら、また、散った花びら」のこと。
インフェリアは「下方の」とか「劣等」とかそんな意味があるらしい?
今回の怪奇は「一年生のりかこさん」
そこにいるはずのない誰かがそこにいて、誰も覚えていない。その謎は――。
心霊ディテクティブ
ディテクティブは「探偵」
心霊探偵。メディウムの原点と言われる所以ですかね。
今回の怪奇は「密室殺フィルム事件」
密室で、カメラのフィルムがいたずらされた?はたして誰が、どのように?
主人公の柴山君は、写真部の小西さんや高梨君と仲良くなっていて、たまに写真部に出入りしています。そんな中で起きた事件。
小西さんや高梨君はホントにいい子だよね。いい友達ができて羨ましいよ。柴山君。
墜落インビジブル
インビジブルは「見えない」「不可視」の意味だそうです。
墜落が見えない。見えない墜落?
今回の怪奇は「絶叫殺人ロッカー」
その怪奇を調査中さらに不思議な事件が起きて?
おわかれソリチュード
ソリチュードは孤独、人気がない場所、人が住まない場所。
このタイトルは意味深かも。
このお話はメディウムを彷彿とさせる興奮度でしたね。
綺麗にまとまってるし、すっごく面白かったです。
まとめ
今作も柴山君が、なんとかマツリカさんの神秘の領域を覗こうと奮闘しますが、うまくいきません。そこが面白くて笑ってしまいます。
謎も、1話ずつ解決する謎と、4話を通して存在する謎があります。
その4話を通しての謎が最後に解き明かされるとき・・・・・・。
マツリカシリーズは三作まであるらしく、三冊目のマツリカ・マトリョシカが面白い、と聞きました。
「マジョルカ」も「マハリタ」もぼくの中ではかなり面白かったので、「マトリョシカ」はどんだけ?と今から期待で胸が膨らみます。ちなみにマトリョシカだけ長編らしいです。今から楽しみだな~。