2012年に初版が発行された、相沢沙呼さんの「マツリカ・マジョルカ」を読み終えたので感想とあらすじを書きます。
相沢さんといえば、「medium」が大ヒットした作家さんですが、このマツリカシリーズも面白いです。
いままでシリーズで3冊出ていて、マジョルカはその1冊目となります。
原始人ランナウェイ
「原始人を調査してきなさい」
廃墟ビルで飛び降り自殺?そんなのを見かけたら、いくら僕でもほっとけなくて。
自殺を止めようと、ビルを上がっていくとそこには黒髪の少女がいて――。
そんな感じで「マツリカ」と出会った「柴山」はマツリカからある命令をされ、犬のように使われていくのだった・・・・・・。
マツリカさんのキャラはなかなか強烈ですね。不思議な魅力があります。
幽鬼的テレスコープ
「隻眼の少女の幽霊が出るらしい」
そんな噂のある山に、ひょんなことから肝試しにいくことになった柴山。
肝試しの終盤、先輩があることに気が付く。
幽霊が増えてない?
いたずらディスガイズ
英語は苦手で。ディスガイズの意味は「変装させる」「偽装する」「隠す」「偽る」「変装」「仮装」「偽り」だそうです。
なるほど、タイトル通りの話だったんですね。
文化祭で演劇予定のアリスの衣装が盗まれた?犯人は?目的は?
またしてもマツリカの推理が冴えわたります。
マツリカは安楽椅子探偵になるんですかね?
さよならメランコリア
さよなら鬱病ってことでしょうか。
だれが鬱病なのでしょう。マツリカ?柴山?それとも・・・・・・。
ちょっと切ない最後のお話。
本書の4篇の中で一番面白かったです。
感想まとめ
マツリカのキャラが良くて、柴山君との関係も好きです。女性の神秘を覗こうとする柴山君と、不思議かな、絶対にその領域を見せることのないマツリカ。
学校で起こる日常の謎を美少女マツリカが解き明かしていく。柴山君の成長も楽しみです。
2作目はマツリカ・マハリタ、楽しみです。