| 著 者 | 澤村 伊智 |
| 出版社 | ＫＡＤＯＫＡＷＡ |
| 発売日 | ２０２１．６．１５ |
| 文 庫 | ３５２ページ |
澤村伊智さんは、本作が初めての作家さんでしたが、ホラー作家のようです。
本書はホラーミステリーということで、ホラーとミステリーを味わえます。
読んだところ、ホラー要素強めでした。帯には「１回目はミステリ、２回目はホラー」と書いていて、２度読み必至の傑作のようです。
あらすじ
瀬戸内海の霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津幽子が最後の予言を残した場所。二十年後《霊魂六つが冥府へ堕つる》という。天宮淳は幼馴染たちと興味本位で島を訪れるが、旅館は「ヒキタの怨霊が下りてくる」という理由でキャンセルされていた。そして翌朝、滞在客の一人が遺体で見つかる。しかしこれは悲劇の序章に過ぎなかった･･････。全ての謎が解けた時、あなたは必ず絶叫する。傑作ホラーミステリ！
文庫裏表紙より
「全ての謎が解けた時、あなたは必ず絶叫する」
おおげさじゃんって思いながら読みましたが、偽りなしでした！
感 想
本当に最後、恐怖を感じました。ホラーミステリですが、著者はホラーの名手のようですね。
ミステリの部分は結構先がよめました。ただ、ホラー部分の恐怖は最高です。ミステリがホラーに変わる瞬間にゾクッとします。すぐに２度読みしました。お勧めです！
ところで、本書には予言が出てきます。まあタイトルからもわかると思いますが。その予言が「詩」の形をしているので、ハンター×ハンターに出てくる「天使の自動筆記（ラブリーゴーストライター）」を思い出しました。全然関係ないですけど。
