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東野圭吾さん『あなたが誰かを殺した』感想

本の情報

著 者東野 圭吾
発行者高橋 明男
発行所講談社
ページ数309

あらすじ

ある別荘地で起こった無差別殺人事件。

犯人はすぐに逮捕されたが、動機をいっさい語らず。

被害者遺族たちは、犯人の動機を探るべく、「検討会」を開くこととなった。

その検討会に、捜査一課刑事である加賀恭一郎も加わることとなり――。

感想ネタバレなし

久しぶりの東野さん、と加賀さん。

東野さんの本はやっぱり読みやすい。なんでか考えると、理由は2つかな、思う。

一つは難しい単語や言葉を使っていないということ。

他の作者の作品では、語義が難しいものや、普段使いしないような言葉があり、辞書引きながら読むようなものも多い。それはそれで勉強になるからいいけど、物語に入り込んでいるときに知らない言葉と出会うと、辞書を引くために現実に戻されるため、少し厄介。

東野さんはたぶんそこを考えて、中学生くらいでもわかるような言葉を選んで書いていると思う。だから没頭して読むことができるのだろう。

二つ目は、語り手が誰だかわかりやすい、ということ。

視点人物が固定されていない章でも、だれが話しているのかすぐにわかる。下手な作者は、誰が話しているのかわからなくてページを戻ったりすることあるけど、東野さんはそれがない。だからスムーズに読める。

以上2点から、東野さんは「読みやすい」作家さんだと言える。と思う。

誰でもわかる言葉を使うって、仕事の時でも大事だよね。

感想ネタバレあり