『戦争の未来―人類はいつも「次の戦争」を予測する』を読み終えたので感想を書きました。
本書の概要
本書は19世紀の後半から、人々が「次の戦争」をどのように考え、書いてきたのかをまとめたものである。
要は、各年代ごとに「次の戦争」が描かれた書物を紹介し、その内容を検討する、といったものだ。
外れているものもあれば、近かったものもあったり、非常に面白い内容となっている。
本書は三部構成になっている。
第一部は、19世紀半ば~冷戦終局間
第二部は、1990年以降
第三部は、現状(2017年)での「次の戦争」の予測
当時、「次の戦争」が「どのように起きるのか」を書いた著作を振り返ることで、なぜ「そうなったのか」を理解する一助となるのでは。
感 想
現在のウクライナとロシアの問題、リチャード・シャーレフ将軍の予測が近かったのでは。
未来予測は、いわゆる創造の産物。それらは、「真剣に扱われるべきであり、同時に懐疑的な目で扱われるべき」もの。未来予測の大半は外れる。と著者は言っている。ということは、当たるものも多分にあるのだろう。当たる、当たらないにかかわらず、予想される危機には備えなければいけないが、本書を読むことで「自分なりの予想」みたいなものができてくるのではないだろうか。
過去を学び、現状でより慎重な行動をとれば、危機を回避できるかもしれない。歴史を勉強する意味にもつながると思う。
結びに、以下は第三部で紹介されている小説や映画の一部
『ウォー・ゲーム』『スニーカーズ』『端末による屈従』『未知への飛行』『戦争と反戦』
余 談
最近、SFの小説やアニメをよく見ます。
「人間が想像できるものは実現できる」みたいな格言をどこかで聞いたことがあります。
メタバース(『サマーウォーズ』のOZのような世界)みたいな、仮想空間はもう現実になる。ちょっと前まではスマートフォンすら魔法のようだったのに。メタバースが一般的になったら、仮想空間から出てこない人達っていっぱいいるのかな?
『マトリックス』や『ソードアートオンライン』のようなフルダイブの仮想空間も実現する可能性はあるみたい。そういえば、ああいうのでフルダイブしている間って、本人は動いてないんだよね?仮想空間にいる時間の方が長くなると、人間の体ってどうなっていくんだろう。ずっと入っていたら死ぬ(餓死)のかな?1日中ゲームしてるのと同じ?でもゲームは一応体動かしてるしなあ。わからん。
SFではワープやタイムマシンが登場したりするけど、それも将来実現するのだろうか。「自然に反しない限り」実現するって解釈もあるそうだけど、人類ってどこまで行くんだろうか。
最近の変化のスピードが速すぎるので、ちょっと不安を感じてる今日この頃。
とりとめもないけど、ふと思ったので。