今村昌弘さんの屍人荘の殺人を読み終わったので、あらすじの紹介と感想を書きます。
以前読んだ、知念実希人さんの「硝子の塔の殺人」の中で、「屍人荘の殺人」の作名が出てきて、ちょっと調べたらかなり高評価の作品だったので、読んでみました。
結論。めちゃくちゃ!面白かったです。
こんな本格あるんだ!と驚愕の内容でした。
あらすじ
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と明智恭介は、曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子とペンション紫湛荘を訪れる。しかし想像だにしなかった事態に見舞われ、一同は籠城を余儀なくされた。緊張と混乱の夜が明け、部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。それは連続殺人の幕開けだった!奇想と謎解きの驚異の融合。衝撃のデビュー作!
文庫裏表紙より
自作目次
第一章
1 ミステリ愛好会
2 映研の企画
3 剣崎比留子
第二章
1 パンドラの戸棚
2 合宿当日
3 探偵―剣崎比留子
4 紫湛荘へ
5 娑可安湖
6 コレクション
第三章
1 キャリアー
2 黒革の手帳
3 BBQ
4 名前の覚え方
5 消えた時計
6 勧誘
7 パニック
8 屍人荘
第4章
1 犯人
2 「ごちそうさま」「いただきます」
3 殺人事件
4 密室殺人
5 マニア
6 生贄
7 恋愛観
8 推理
9 マダラメ
10 二日目の夜
第5章
1 外道
2 第2の事件
3 神紅のワトソン
4 行動確認
5 凶悪
6 エレベーター
7 リダイアル
8 血痕
9 ニュース
10 閃き
11 侵入
12 トリック
第6章
1 審判
2 第1の事件の真相
3 真相
4 ホワイダニット
5 私のワトソン
エピローグ
感 想
いや~、驚きの内容でした。一晩で読んでしまいました。
こんな面白い本見逃していたとは・・・・・・。
あらすじの「想像だにしない事態」でクローズドサークルとなり、その「想像だにしない事態」がちゃんとトリックや動機にもつながっていくという。
ちゃんと建物の見取り図もあり、しっかりとした本格ものです。
「なぜ、そうしなければならなかったのか」という部分が一番読み応えありました。
無駄が一つもない最高の本格ではないでしょうか。
今後の二人の関係も楽しみです。
続編である「魔眼の匣の殺人」をはやく読みたいです!
中世ヨーロッパの英雄たち
〇ヘクトール
〇アレクサンドロス三世
〇カエサル
〇ヨシュア
〇ダビデ
〇ユダ・マカバイ
〇アーサー王
〇シャルルマーニュ(カール大帝)
〇ゴドフロア・ド・ブイヨン
の九人だそうです。