水野敬也さんの「夢をかなえるゾウ」を読んだので、紹介及び感想を書いたものです。購読しようか迷っている人の参考になれば幸いです。
夢をかなえるゾウとは
「夢をかなえるゾウ」は現在、「夢をかなえるゾウ4」まで発刊されている、水野敬也さん著の「日本一読まれている自己啓発小説」です。
ゾウの神様であるガネーシャ様が、平凡な会社員や売れないお笑い芸人のところへやってきて、人生で大切なことを教えてくれる物語となっています。
このガネーシャ様が関西弁をしゃべるいいキャラをしていて、笑いあり、涙ありと、小説としてもとても面白い内容になっています。
夢をかなえるゾウ1
お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで。
夢をなくした平凡な会社員を、関西弁のゾウの神様ガネーシャが成功に導く!
帯より
ダメダメな僕のもとに突然現れたゾウの神様”ガネーシャ”。なぜか関西弁で話し、甘いものが大好きな大食漢。そのくせ、ニュートン、孔子、ナポレオン、最近ではビル・ゲイツくんまで、歴史上の偉人は自分が育ててきたという・・・・・・。しかも、その教えは「靴を磨く」とか「募金する」とか地味なものばかり。こんなので僕の夢は本当にかなうの!?
文庫版裏表紙より
僕はこの主人公と同じです。
やりたいことがなく、夢もない。その見つけ方もわからない。
ガネーシャは言います。体感することでしか、それを見つけることはできない。やりたいことは今すぐやれ、と。
とりあえず僕は今やりたかった「ブログ」を始めてみました。これで世界が変わったり、夢が見つかったりするわけじゃないかもしれないけど、一歩踏み出したのは事実です。
ちなみに僕はガネーシャの教えの中で「靴を磨く」「毎朝全身を鏡でチェックする」等は実践しています。
巻末に全部の教えが一覧になっているのと、話の中で出てくる偉人たちの一覧もあります。
本書は偉人たちのエピソードも知ることができて、教養を身に着けることも出来そうです。
夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神
「お金」と「幸せ」の関係、ごっついの教えたろか。
貧乏神の金無幸子も仲間に加わり、バラエティ豊かな教えが満載の第2弾!
帯より
万年売れないお笑い芸人、西野勤太郎のもとにガネーシャが降臨!「ワシとコンビ組もうや」。しかも居候が貧乏神の金無幸子・・・・・・て何それ?今作のテーマは「お金」と「才能」。夢に向かって挑戦しても才能がなかったら生活はどうなる?そもそも夢って必要なもの?笑って泣けてタメになる自己改革小説、第2弾!
文庫版裏表紙より
今回は、ガネーシャと貧乏神から教えを頂く物語です。
お金に関する幸と不幸、本当に大事なものは何なのか───
僕は今回の話で、「本を読む目的」を再認識させてもらいました。ガネーシャの言葉で
「仕事、お金、人間関係、幸せ、・・・・・・人間の悩みなんちゅうのはいつの時代も同じや。そんで、本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の人間の悩みを解決するためにずっと昔から作られてきてんねんで。その『本』でも解決できへん悩みちゅうのは何なん?自分の悩みは地球初の、新種の悩みなん?自分は悩みのガラパゴス諸島なん?」
文庫版「夢をかなえるゾウ2」68ページより
という言葉があります。
面白いから、読む。暇つぶしに、読む。自分を成長させるために、読む。
いろいろな読書の仕方があるとは思いますが、悩みを解決するための、読書。
今まであまり意識せずに本を読んできましたが、この言葉を聞いてからは、しっかり目的をもって読書するように心がけています。今読んでいる本はなんのために読んでいるのか。娯楽?問題解決?自己啓発?
これを考えて読むのが読書を楽しむために大切なことなのではないでしょうか。
夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え
「仕事」と「恋愛」に効くスパイシーな教えやで。
女性社員の部屋に、鬼コーチブラックガネーシャが降臨!ライバル神との商売対決も必見の第3弾!
文庫版帯より
『夢ゾウ』シリーズ第3弾。人生くだりエスカレーターに乗りかかった、夢をあきらめきれないOLのもとにやってきたガネーシャは何とブラックな姿に変身!カーネルサンダースくんを白髪にし、ムンクくんを叫ばせるほどにスパイシーなその教えとは?しかも今回はガネーシャのライバルが!?アカン、ワシ史上最大のピンチや!
文庫版裏表紙より
僕は本書で「夢ゾウ」と出会い、全部読むことになりました。
「夢ゾウ3」の教えで気を付けていることは、「本当に必要なものだけを残し、必要ないものは捨てる」と「空いた時間を全部使う」です。
最近はやりのミニマリストでしょうか。僕はまあ、必要ないものは捨てていますが、特に意識しているのは「必要ないものを買わない」ことです。ちょっと意識するだけで、余計なものを買わなくなりました。
あと、モノではなく時間にもこの考えを取り入れ、必要ない時間を捨てました。具体的にはスマホをいじる時間ですね。意識して減らすと、時間の余裕ができるものだと気づきました。
「空いた時間を全部使う」は何か勉強するときは、実践しています。意識して空き時間を作るようにもしています。
「夢ゾウ3」は主人公の女性社員の婚活の話が主軸ですが、この主人公とガネーシャの関係がまた面白くて、やっぱり小説としても楽しめます。
夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神
自分、今の生き方やったら死ぬときめっちゃ後悔するで。
余命3カ月を宣告された平凡な会社員。愛する家族のために選ぶのは「夢のかなえ方」か「夢の手放し方」か―――。
帯より
今回教えてくれるのはガネーシャと、死神です。
ガネーシャの教えで自分が実践しているのは「健康にいいことを始める」です。
いままでそんなに健康を意識したことはありませんでしたが、本書を読んでから、少しずつ意識して生活しています。
本書では死神の教えの中に、「死ぬときの後悔する十のこと」も記されています。内容はよくあるものですので割愛します。
死神の話で良かったのは、「死は人生の終末ではない。生涯の完成である」という、マルティン・ルターの名言を知ることができたことです。
勇気がもらえる言葉だと思いました。「生涯の完成」・・・・・・。カッコよくないですか?生涯をを完成できるように生きたいと思えました。
「夢ゾウ4」は死をテーマに書いているので、小説としての最後は涙なしには読むことができませんでした。自分の死生観にも影響を与えてくれた一冊です。
まとめ
「夢ゾウ」シリーズは、自己啓発書ではありますが、小説として読んでも楽しめる内容になっています。面白くて、ためになる。僕はいつも読書にそれを期待していますが、本書は期待を裏切らないものでした。お勧めの本です。ガネーシャ、貧乏神、釈迦、死神、全ての教えを聞きたい方は本書を手に取ってみてください。新しい気づきがあると思います。