読むだけで語彙力が高まる!らしいので読んでみました。結構勉強になりました。
本の情報
著 者 | 山口 謠司 |
発行者 | 押鐘 太陽 |
発行所 | 三笠書房 |
頁 数 | 214 |
本書の概要
楽しみながら、正しい語彙力が身につく本!
自分が使う言葉によって、人が傷ついたり、自分が恥をかくということもあり得ます。
言葉は変化するものです。
恥をかかないための語彙力は、本来の言葉が持つニュアンスをしっかり理解しておくことにあるのではないかと思います。
袖より
構成は大きく「日常会話で違和感を覚える日本語」「ビジネスで使うと恥をかく日本語」「うっかり使うと恥をかく敬語」「メールや文章の間違いがちなマナー」「間違って覚えられている日本語」の5つ。
その間にコラムなどをはさんでいる。
まず、よく間違われる例を紹介し、その隣に正しい日本語が書かれている。
面白かった、勉強になった部分
二重敬語って、結構使ってしまってたんだな、と思う。頭に「ご」とか「お」を付けたら、それだけで敬語になるから、その後には敬語を使ってはいけない。日本語は基本的に二重敬語はしない。韓国は二重敬語ありらしい。これも面白い違いだな。
二重敬語は、丁寧過ぎて「慇懃無礼」にとられるかもしれない、ということらしい。で、慇懃無礼って言葉、聞いたことはあるけどよく知らなかったので、調べてみた。意味は「言葉や態度などが丁寧すぎて、かえって無礼であるさま」「あまりに丁寧すぎると、かえって嫌味で誠意が感じられなくなるさま」「表面の態度はきわめて礼儀正しく丁寧だが、実は尊大で相手を見下げているさま」だそうだ。ふむふむ、なるほど。やばっ!結構意識せず二重敬語使ってたなあ。気を付けよう。
名刺交換の時の言葉。「ちょうだいいたします」は間違いらしい。「ちょうだい」だけですでに敬語なのに、さらに「いたします」を付けると二重敬語になるそうだ。これも気を付けないとなければ。
とまあ、結構勉強になること、今まで間違ってたことがたくさんわかってよかった。
あとは、コラムが結構面白かったかな。十二支ってホントは動物のことを示してたんじゃなかった、とか。話の「さわり」ってどこの部分のこと?とか。「弱冠」って女子には使わないって知ってました?
感想まとめ
総じて、面白くて勉強になる本だった。
本書を通じて思ったのは、「言葉は変化する」ってこと。江戸時代の言葉は今では使わないし、今の若者の言葉は、今後の当たり前になっていく。結局、自分の価値観をアップデートしていかないと、そのうち老害とか言われるようになっちゃうんだろうな。柔軟に物事を受け入れるようになっていかなきゃね。