うつ病とHSPが似ている、というのを聞いたので、違いを調べてみました。
「繊細さん」などと言われてたくさん本が出ている「HSP」。うつ病とはどこが似ていて、どう違うのか。
最近少し不安なことが多くて、落ち込んでいたので、自分はどちらかに当てはまるのか知りたくて調べました。
HSPとは
HSP(High Sensitive Person)であり、過敏性症候群のこと。
15~20%の割合で該当するらしい。5人に1人くらいですか。
どういった特徴があるかというと。
①他人の影響を非常に受けやすい
②人の言動や気分に左右される
③人一倍繊細、敏感(音、光、色)で気分が悪くなることがある
④威圧的な言葉や態度に従う → パワハラに弱い
⑤サプライズは苦手
⑥環境の変化に弱い
⑦楽しいはずなのに疲れる(飲み会、レジャー)
⑧人の言葉をうのみにして判断を間違ったことがある
⑨映画や芝居の登場人物に感情移入しやすい
⑩ミスや忘れ物が多い
⑪友達は少ない方
⑫優柔不断でなかなか判断ができない
⑬過去を思い出して後悔する
⑭親の顔色を見て育った
⑮人から頼まれると断れない
⑯自分への悪口を実際に耳にしたことがある
⑰権威ある人、名のある人の言葉や書籍をそのまま信じる
⑱気分が即体調に影響する
⑲下着や洋服の匂い、肌触りが気になる
⑳映画等でバイオレンスシーンを見ると気分が悪い
㉑親を神経過敏だと感じたことがある
㉒気づくと「一人反省会」をしているときがある
㉓暗示にかかりやすい
㉔超常現象に遭遇したことがある
㉕身の回りに不思議なことがよく起こる
㉖いろいろ命令されるとパニックになる
㉗大切な場面を迎えると緊張して眠れなかったり、動悸が激しい
㉘悪いことが起きるのではないかと心配になることがある
㉙人まねが得意で感心される
㉚天然とよくいわれる
㉛実力より低くみられていると感じる
上記は気質的な部分と、「HSPの人の特徴」が混ざっていますが、総じてHSPの人は「他人の言葉(アドバイス含む)を始め、大きな声(怒声や叱責)や音、電磁波などによって起こる神経の昂りから体調が崩れて、それを身体(脳)が不安や恐怖と間違って捉える」ということがあるようです。
うつは症状、HSPは気質
うつとHSPで決定的に違うのは、うつは「病気」でありHSPは「気質」だということ。
なのでうつ病はだれでも起こり得るし、治療法もある。
HSPは気質なので、小さい頃から傾向が表れることもあるし、基本的には治療する必要はない。あくまで人より「繊細」なだけなので、「繊細」な自分の取り扱い方を知ればいい。ってことみたい。
うつ病は「生真面目」「完璧主義者」「白黒つけたがる人」「べき思考の人」等がかかりやすい。
HSPはミラーニューロンと呼ばれる「他人がしていることを見て、我がことのように感じる共感(エンパシー)能力を司っている」部分が発達しているらしく、文字通り共感能力が高いらしい。
音や光に敏感なのは、生物が生き残るための能力(危険の察知)であり、人類という種として一定数必要なため、HSPは存在する。HSPは悲観的な能力ではなく「選ばれた者」としてこの能力を持ったのだと理解した方がいい。
ただこの「危険」が昔(狩猟採集の時代)と現在で乖離があるため、HSPの人は生きづらさを感じる。
じゃあ、HSPの人はどうすればいいの
いろいろな本を読んだりして、「自分がHSPであるのかどうか」を知り、「HSPの特徴」を知り、「HSPの取り扱い方」を知る。ってことでしょうか。
大切なのは「自己肯定感を高めること」だそうです。
自己肯定感を高めるには
①自分にとって気持ちいいことをする
②「楽しい」「気持ちいい」に理由はないと知る
③自分が持っているものに目を向ける
④眠る前にアファメーションを行う
⑤ネガティブ感情は無理に否定しない
⑥欠点は自分の個性だと知る
⑦マインドフルネスを意識する
④番のアファメーションとは、「肯定的な言葉を自分の内側に語りかける」こと、だそうです。そのやり方は検索すればたくさんの記事が出てきますので、ここでは割愛します。
⑦番でました、「マインドフルネス」。うつ病や生きづらさ、幸福感とかの話になると必ず出てきます。
ぼくは今、マインドフルネスについていろいろ調べています。これもまた今度記事にしたいと思います。
自分はどうなんだろうか
ぼくはかなり、HSPの特徴に当てはまります。5人に1人ですから、なにもおかしな話ではありません。
ただ残念ながら、HSPの長所はあんまり当てはまらないんですよね。
HSPにも長所はいくつかあるみたいです。心配性だから準備を入念にするとか、共感能力が高いから芸術関係で成功するとか。他にもいろいろ。
HSPのマイナスの面ばかり当てはまるぼくですが、「自分がHSPかも知れない」と思えただけで、調べた価値はありました。今後は自分の繊細さを意識しながら、疲れすぎない程度に仕事を頑張っていこうと思います。